vol.204 素粒子のエゴと人間のエゴ
餅巾着さんからのお便りの続き
・「エゴ」を突き詰めると…
・エゴがあるかないは属性でわかる
・人間の意識の生まれ方
・感情と思いは同じもの
・経験値は残し恐怖は取り除く
はい、朝5時からの放映になってますけども、皆さんは早起きしておられるでしょうか。
餅巾着さんの質問の(2)のほうからやってきます。今朝はね。
『(②)エゴは身体という理解
動画内で、エゴは身体であり、内臓にもエゴがある。と御解説頂いたことがありました。また、食べたい眠たい女の子と遊びたいその他いろいろな肉体からくる反応もエゴであると考えております。
これは、物質や化学反応そのものがエゴという意味なのでしょうか。それとも、物質(肉体)などから感じられる感覚がエゴなのでしょうか?もし、物質そのものがエゴだとすると、例えば振り子が揺れることはエゴゆえに揺れるということになります。それとも、それを感じているものがエゴなのでしょうか。ご教授いただけると幸いです。』
難しくてですね、前回もちょっと話したんですけども、振り子、純粋に物質が揺れて、振り子が揺れてっていうのも、これもエゴっちゃエゴなんですよね。極めてくと。
極めてくっていうか、突き詰めていくと、素粒子がエゴを持つか持たないか、つまり属性を持つか持たないか。属性というのは、その性質もあるけども、例えばその速さ。速さってわかるかな、素粒子が持つ速度。それと重さとか、あと極性だよね、なんつうの。プラスなのかマイナスなのか、S極なのかN極なのか。また色々、他にもスピンとか色々あるんですけども、そういうのを持ってるかどうかとか、その方向とか強さとか、そういうのも含めて、その素粒子、あるいは物質がそういう属性を持つかどうかというのも、やっぱエゴなんですよ。
(※素粒子の速さ、重さ、極性、回転他…素粒子や物質の持つ「属性」も突き詰めるとエゴ)
なんでかっつうと、自己同一性ってのは、前ちょっと喋ったことあるんですけども、スーザンさんの時に。その自己同一性っていうのは、自分と他人を比較検討してその違いがわかるというところなんですね。
で、素粒子の場合には、その自己同一性がないと。
つまり、その測りようもない、その違いがわからないというところがあって、それが自己同一性がないっていうことなんですよ。
ところが、エゴがあるないっていうのは、その属性があるかないかというとこから見てもですね、その物質で、例えばその振り子ぐらい、人間が見れる振り子ぐらいに大きくなってしまうと、属性を持つんですね。 比熱とか重さとか、あるいはその反射率とかですね、色々。あと、この傷で、細かい傷とか。
明らかにこっちの振り子とこっちの振り子のこの重りが違うでしょと、顕微鏡で見たら違うでしょって、持ってみても違うでしょと。感触で触ってみても、こっちはザラザラしてるし、こっちはツルツルしてる、そんな感じで。
で、属性を持つと、それはもう、エゴを持ったってことなんですよ。つまり、アイデンティティを持ったってことね。
で、それよりもっと高度な意味でのエゴっていうのは、例えば人間が、 性格とか色々あるでしょ。でね、これがね、単なる物質の属性のエゴとどう違うのかっつったら、同じは同じなんですよ。aという人とbという人のを比較検討して、違いますねと。この人と私は違うよと、aとbは違うよという風に、こう区別できるでしょ。
ところがですね、人間の場合は明らかに大きく違うのは。
あの、素粒子にも多少はあるんですよ、個性ってのある。個性っていうか、なんて言うんだろう、意識はあるんだけども。
人間の意識ってのはもっと明確な意識があるじゃないですか、はっきりと。だから、その意識がエゴを持つとより明確にエゴを持つんですよ。言い方がややこしいけど。
なんて言うんだろう。
肉体から得た感覚。例えば痛いとか苦しいとか怖いとか。それを意識が、意識するんですよ。
そうすると、それが思いになるわけ。あるいは感情になるわけ。感情と思い、一緒だから。 みんな感情と思いは違うと思ってるかもしれないけど、感情と思いは同じもんです。
言い方が違うだけだし、ちょっと濃さが違うっていうか、多少違うだけなんで。その意識が思いを持ってしまうと、思いっていうか、その感覚に対する影響を受けてしまうと。それが積み重なって記憶になると、エゴになるわけですよ。つまり、いろんな記憶をみんな、そのaという人、bという人と、私、あなた、あるけど、みんな記憶が違うでしょ。いろんな経歴を持ってるじゃないですか。
それがエゴになるわけですよ、自分の経歴が。
だから、前回も言ったように、エゴというのは記憶なんですよね。
で、エゴをなくすということは記憶をなくすということなんですよ。わかりますか。
ただね、なんでもかんでも記憶をなくしていいかっつうと、古川くんみたいになっちゃいますから。要するにアルツハイマーっぽくなっちゃいますから、まずいわけですよ。
必要なものは残して、そうじゃないものは忘れていく。例えば、嫌な印象を受けたと、あるいは苦しい思いをしたと、怖い思いをしたと。
で、怖い思いをしてもいいんだけども、その、あそこ行ったら怖いんだ、ここ行ったら危ないんだよという経験値は残しておいて、その恐怖は取っちゃう。恐怖というその記憶は、取るというかね、恐怖という記憶にこだわらない、影響されない自分であると。ただし、そこ行ったら危ないよという知恵、知識は取っておくということですね。これ大事です。
はい、勉強になりましたね。はい、今日もここまで。